ブラック企業の特徴9+α
以前ブログに書きました新卒さんが、颯爽と退社したそうです。
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予想はしていましたが、はえーよホセ。
詳細は省きますが、そこからまたなんやかんやとありまして。
昔いたブラック企業のことを思い出したり、色々と感傷にひたっておりました。
こんな会社も本当にあるんだよ、という注意喚起として。
過去に経験したブラック企業の特徴をまとめてみたいと思います。
すべて自分と元同僚の実体験に基づくものなので、そこはご了承下さい。
①ブラック臭満載の風習
学級目標みたいなしょーもない社訓を何個も暗記させられる。
それを毎日毎日、朝礼で無駄に大声で読み上げさせられる。
古株「昔はこの後ラジオ体操までさせられたんだぜ」
ブラックあるあるですよね。
他にも、始業前の大掃除や社長のパシリ等、バリエーション豊かです。
②理不尽なまでの 精神論>論理
インフルエンザにかかりました→「自己管理が足りん!」
ノルマに届きませんでした→「根性出せ!」
台風で出社出来ません→「気合だ!」
どんな時にも「気合不足根性不足」で片付けるのはブラックの合言葉です。
懇切丁寧に理由を説明したところで聞く耳など持ってくれません。
なのに、イチイチ何故出来ないのかと詰め寄って反応を求めてきます。
会話が不毛すぎる……。
③残業が多い
繁忙期はどうしても数時間残業しないと間に合わない、ではありません。
常習的に毎日何時間も残業が発生する、しかもそれが当然というのがブラック。
創意工夫や社員の努力ではどうにもならないレベルで常習化している状態です。
参考までに法律上の上限を。
今年になって法改定されまして、残業時間の上限は月45時間です。
(※特別条項該当等の例外を除く)
週5勤務の場合でザックリと考えますと、1日の残業時間は2時間でギリギリです。
ブラック企業では絶対守れません(断言)
④従業員は家族
会社とは家のようなものである。
したがって社員は家族も同然である。
シラフで、かつ本気で、社長がそんなことを宣い出す日常。
私が経験したものの中では、ある意味これが一番怖かったです。
洗脳宗教ってこういうものなんだろうな、と震えました。
ブラック企業の経営者にとって、家族とは馬車馬のことらしい。
⑤残業代は出ない・出る場合は福利厚生アピ
一昔前より世論が敏感になったせいでしょうか。
最近は残業代の出ない会社も(表面上)減少傾向です。
しかし、ブラック企業は残業代が出る場合にもブラック臭を放ちます。
よくあるのが、さも素晴らしいことかのように福利厚生欄でアピール。
そういう会社なのね、とお察しください。
⑥圧倒的離職率
新卒既卒問わず、入社後1年で退職なんてザラ。
早い時は3日でいなくなる、なんてことも。
新人が突然来なくなっても誰も驚きません。
で、穴埋めに人をドンドン雇うんですよね。
辞めて、入れて、また辞めて、さらに入れて――
なんでしょう。あの、ザルに延々と水を流し続ける光景。
増やす前に定着させてくれよ……(現場の悲鳴)
⑦有給は使えない
有給使いたいです、なんて言える空気はどこにもありません。
誰も使えないせいで申請の上げ方すらわからない、なんてことも。
保有期限を過ぎた分が年々消えていきます。
私は退職時に残有給を全部消化できているので、まだ良い方なのかも?
一度でもブラックに染まってしまうと思考が↑こうなります。
抜けた後も後遺症は残るので、まだ染まっていない皆さんは気をつけて下さいね。
⑧人間関係がヤバイ
人が居着かないので、残るのはブラックを耐え抜いた固定メンバーばかり。
そんな集団になると、ちょっと信じがたい人間関係も生まれやすいのです。
罵詈雑言が日常茶飯事の、軍隊のような縦社会。
お局が絶対権力者のような、大奥の如き世界。
ブラックにも色々種類があって、④のような方向にヤバイ会社もあります。
共通するのは、新しい風が入らないので倒産するまで変化せずそのままということ。
一番のヤバさはそこにあるのかも知れません。
⑨あの手この手で屁理屈をこねる
必死にブラック臭をごまかそうとするのですが、それが何よりのブラック証左。
よく見かけるものだと、みなし残業・固定残業制度での残業代ごまかしですね。
諸手当で基本給を限界まで下げて賞与節約、なんて設定もブラックあるあるです。
開き直って100%嘘求人を出す系ブラックもありますが、堂々嘘をついていても、一度指摘されると忽ちブラックは見事な屁理屈を披露します。
場慣れしているのか、ブラック企業の対応役は無茶な理屈で煙に巻くのが上手いです。
その力をもっと世の役に立ててくれ……。
α 「タイムカードがない」はブラック要素ではない
ブラック企業の非特徴として、ここは強く主張しておきます。
ホワイト寄りの会社に勤めたこともありますが、タイムカードは存在しませんでした。
なんと。基本、事務所に置いてある出勤簿へ自己申告!(手書き)
それでええんかい! と最初は驚いたものです。
ですが、残業は滅多にないし、あった分は記載すればしっかりもらえていました。
そんなガバガバ体制でも誰一人嘘申告していなかったであろうという平成の奇跡。※
そもそも、厳密には、会社にタイムカード設置の義務なんてないんです。
上手く扱えているか否かが問題。
タイムカードに限った話ではありませんが、建前より実態のほうが大事なんですよね。
以上。
自分が経験してきた中で、よりブラック特有の破壊力で悪質さの強いものを優先的にピックアップしました。
他にも、公私混同の強さ・公然と蔓延するイジメ等もあるある項目ですが……
その辺は必須事項だと思っています。
悲しいですが、比較的普通の会社でもよくあることですしね。
商品を強制的に買い取らせる、というのもよく聞く大きなブラックポイントですが、これは私が未経験なので省いています。
この世界にはブラックポイントが多すぎる……。
※ 何故分かるのかと言うと、その会社では自分が給与チェックも担当していたからです。一瞬の繁忙期以外、誰も残業代もらってなかったので。
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