年金崩壊 金融庁認める
自力で生きてね(金は取るけど)、ということらしい。
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「少子高齢化で年金の給付額の維持が困難だと政府自ら認め、国民の自助努力を求めた形だ。」
※YAHOO!ニュースより
>>>国民の自助努力<<<
なんかこう、鬱病の人に頑張れって言ってるこの感じですよ。
男性65歳以上女性60歳以上の夫婦の場合、年金収入のみでは月5万の赤字だそうです。
足りない分は貯金崩して頑張ってね、とのこと。
年金で全然暮らしていけないって、それもう年金制度崩壊してますよね。
誤解するな足りないのは一部だけだ、と頑張ってる人もいるようですが。
いやいや、一部だけでおさまってるのは今だけだから。
このご時世、既にギリギリ生活という方も少なくありません。
勿論、全員とは言いませんけど、結構な割合の人がもう何かしら努力をしている時代だと思うんですけどね。今って。
カツカツ収支の中、支払った分すら貰える見込みのない年金を強制徴収される上に、この言われよう。
これ以上何をどうしろと言うのか。コレガワカラナイ。
投資なりなんなりで稼げと言いたいのだろうなぁ、そんな余裕すらない人のことなんて考慮外で。そりゃあ無敵の人も増えるでしょうよ、というのが率直な感想です。
ニュースの字面見て終わるにはあまりにも遺憾だったので。
金融庁掲載のデータまで見にいってみましたが……感想は変わらず。
※金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第24回)の資料より。
本当に投資推奨していて笑います(なにわろ)
資産寿命を伸ばせと言っても、誰でも簡単に始められるものではありませんよね。
ですが、知識がない人向けに国で周知対策を検討しているようには感じません。
というか、そもそも元手(や時間)がない人の存在無視してますよね。コレ。
一応フォローしておくと、この資料は特段国民に向けたものではありません。
なので、金融サービス提供視点寄りなのは分かります。
分かりますが。そこを考慮しても尚もうアカンのだなぁという絶望感。
高齢者について触れている箇所もあるのですが、
同、※金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第24回)の資料より。
他国より元気だから他国より働き続けられるはず、って、どうなんですかね。
「現時点での高齢者はそうなんだ」という前提らしいですが。
それですら納得いかないなぁ。
意識面の項目でも、身近にいる人達の話を聞いていると大きな違和。
特に受給年齢段階引き上げを食らっている世代では、「本当は日曜大工とかしてまったり暮らしたかったけど受給金額減らされたくないから65歳までしかたなく頑張る」って人が多いんですけどね。
60歳から65歳に受給開始年齢を引き上げると決定したときから、当時の馬鹿者若者なりに感じていたことがありました。
個々の定年後の余暇を制度改革の余波で勝手に奪うのは如何なものか、と。
おそらく、60歳受給のライフスタイルを描いてた人にはとんでもなく迷惑だったことでしょう。
そんなこんなで、以前から年金制度には不信感溢れてましたが。
これを期に、年金は絶対にもらえないけど強制摂取はされると断定して考えることにしました。
前から分かりきってたことだろいい加減にしろ系のツッコミは禁止ですぞ。
まあ、絶望しているだけでは始まらないので。
とりあえず、出来るところから資産運用モドキの勉強をしていかないと、ですね。
財布を締めるだけでは無理だと直々に明言してくれたわけですし。
それにしても。
勉強する余裕のない人 のことはどうするつもりなんだろうか?と、疑問は残ります。
自分は一時期、過労で倒れて動けなかったり、鬱にかかって何も出来なかった時期がありました。幸い、今は自力でパソコンを開いて調べ物も出来ますし、なんとか働けるようにはなりましたが……
そういった人間も決して少なくない中で、「国の力不足分を自助努力でなんとかしてくれ」というのはあまりにも無責任ですし、暴言にすら感じます。
進む高齢化社会と現行年金制度の矛盾は以前から指摘されていたことなのに。
ムっとすることすら出来ず無敵状態になってしまう人を増やすようなことはしないでほしいですし、年金に限らず国の施策は最後のセーフティにもなることを忘れないでほしいですね。
終わり。
余談ですが。
前述の資料自体は、金融庁以外のデータなんかも載っていて簡潔・便利です。
4人に1人が95歳まで生きる時代がすぐそこに……ブルブル。
こういった公表資料は誰でも閲覧できるものなので、興味のある方は見ておくと楽しいですよ~。
ほんとに終わり。
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